目次
ダメージ計算の順番
自分のバトル場には「ファイアローV」がいます。 「ファイアローV」には「げんきのハチマキ」が付いています。 「げんきのハチマキ」の効果はワザのダメージを10上げるというものです。 相手のバトル場には「ジュラルドンV」がいます。 「ジュラルドンV」の特性「ハードコート」は受けるワザのダメージを30下げるというものです。 また「ジュラルドンV」の弱点は炎になります。



「ファイアローV」が「ジュラルドンV」に「ぐれんのつばさ」を使いました。 「ぐれんのつばさ」のもとのダメージは160です。 さてこのときに「ジュラルドンV」が受けるダメージはいくつになるでしょうか? 答えは「310ダメージ」です。 ダメージの計算には順番があります。 まずはワザを使うポケモンにかかっている効果を計算します。 「ファイアローV」には「げんきのハチマキ」が付いています。 よって「ファイアローV」の「ぐれんのつばさ」のダメージは160+10で170になります。 2番目に弱点の計算をします。 「ファイアローV」は炎ポケモンで、「ジュラルドンV」は炎弱点です。 よって170×2で340になります。 3番目に抵抗力の計算をします。 「ジュラルドンV」は草抵抗なので、ここでは関係ありません。 ダメージは340のままです。 最後にワザを受けるポケモンにかかっている効果を計算します。 「ジュラルドンV」の特性「ハードコート」で受けるダメージは30下がります。 よって340-30で310になります。
「対象なし」とは
自分の手札には「クイックボール」があります。
「クイックボール」の効果は手札を1枚捨てると、デッキからたねポケモンを1枚持ってこられるというものです。

自分が「クイックボール」を使うと、デッキにたねポケモンがありました。 さて、このときにたねポケモンを持ってこないということはできるでしょうか? 答えは「できる」です。 なぜなら、デッキは非公開情報だからです。 デッキにたねポケモンがあったとしても、あるかどうかわからないものとして扱われます。 したがって、デッキにたねポケモンがあっても「クイックボール」で持ってくる必要はありません。 これを「対象無し」と表現します。
「基本エネルギー」と「特殊エネルギー」の違い
自分の場にVポケモンがいます。 そして、自分のトラッシュには「ウォッシュ水エネルギー」があります。


このとき、自分は「メロン」を使おうとします。 「メロン」の効果はトラッシュから水エネルギーを1枚自分のVポケモンに付けて、カードを3枚引くというものです。 さて、自分は「メロン」を使うことができるでしょうか? 答えは「できない」です。 なぜなら「ウォッシュ水エネルギー」はポケモンに付いているときにしか水エネルギーとして働かないからです。 トラッシュや手札、デッキにあるときはエネルギーとしては扱われますが、水エネルギーとしては扱われません。 したがって、「メロン」の効果で「ウォッシュ水エネルギー」を付けることはできません。 ちなみに、「基本水エネルギー」はトラッシュや手札、デッキどこにあっても水エネルギーとして扱われます。 これが「基本エネルギー」と「特殊エネルギー」の違いです。
「ダメージ」と「ダメカン」の違い
自分のバトル場に「ドラパルトVmax」がいます。
そして相手のベンチには「ミュウ」がいます。
「ミュウ」の特性「ベンチバリア」は自分のベンチポケモンに対するダメージを防ぎます。


さてこのときに、「ドラパルトVmax」の「ダイファントム」でダメカン5個をベンチの「ミュウ」に与えることができるでしょうか? 答えは「できる」です。 なぜなら「ダメージ」と「ダメカン」は区別されているからです。 「ダメージ」はワザのダメージよるものです。 しかし、「ダメカン」はワザの効果によるものになります。 「ミュウ」の「ベンチバリア」は相手のワザのダメージは防げても、効果を防ぐことはできません。 よって、「ミュウ」は「ダイファントム」のダメカン5個を受けてしまいます。
「にげる」と「入れ替え」の違い
相手のバトル場には「カビゴン」がいます。
「カビゴン」の特性「とおせんぼ」で自分のバトル場のポケモンは逃げられなくなっています。


さてこのときに、自分が「ポケモンいれかえ」を使いました。 自分のバトル場のポケモンをベンチに下げることができるでしょうか? 答えは「できる」です。 なぜなら「にげる」と「入れ替え」は区別されているからです。 「にげる」は逃げるエネルギーを払って、ベンチに下がることです。 しかし、「入れ替え」はグッズやサポートなどの効果によるものになります。 「カビゴン」の「とおせんぼ」は「にげる」ことを防ぎます。 でも、「入れ替え」を防ぐことはできません。 したがって、自分のバトル場のポケモンは「ポケモンいれかえ」でベンチに下げることができます。 ちなみに、「にげる」は1ターンに1回までしかできません。 しかし、「入れ替え」は1ターンに何度でもすることができます。
指定された数より対象の数が少ない場合
自分の手札には「博士の研究」があります。
「博士の研究」の効果は手札を全て捨てて、カードを7枚引くというものです。

自分のデッキは残り1枚しかありません。 このとき自分は「博士の研究」を使うことができるでしょうか? 答えは「できる」です。 なぜならカードの効果は従える範囲まで少なくすることができるからです。 そのため、7枚引くという効果も1枚しか引けない場合には1枚にしても大丈夫ということになります。 したがって、デッキが残り1枚の場合も「博士の研究」を使うことはできます。
「ポケモンに対する効果」と「プレイヤーに対する効果」の違い
自分のバトル場には「ザシアンV」がいます。 「ザシアンV」のワザ「ブレイブキャリバー」は次の自分のターンこのポケモンはワザが使えなくなるというものです。 また、自分の手札には「マオ&スイレン」があります。 「マオ&スイレン」はバトル場のポケモンをベンチに下げるという効果です。 相手のバトル場には「クワガノンV」がいます。 「クワガノンV」のワザ「パラライズボルト」は次のターン自分はグッズが使えなくなるというものです。



「ザシアンV」は前のターンに「ブレイブキャリバー」を使っています。 相手は「クワガノンV」の「パラライズボルト」を「ザシアンV」に使いました。 そして、自分のターンが返ってきました。 自分は「マオ&スイレン」を使って、「ザシアンV」をベンチに下げました。 その後、バトル場のポケモンを逃がして、また「ザシアンV」をバトル場に戻しました。 さてこのとき「ザシアンV」は「ブレイブキャリバー」を使えるでしょうか? またこのターン自分はグッズが使えるでしょうか? 答えは前者は「使える」で後者は「使えない」です。 なぜなら「ポケモンに対する効果」と「プレイヤーに対する効果」は区別されているからです。 「ブレイブキャリバー」の次のターンワザが使えなくなるというのは「ポケモンに対する効果」です。 「ポケモンに対する効果」はベンチに下がるとなくなります。 そのため「マオ&スイレン」によって、「ブレイブキャリバー」の効果が消え、ワザが使えるようになります。 「パラライズボルト」のグッズを使えなくするという効果は「プレイヤーに対する効果」です。 「プレイヤーに対する効果」はベンチに下がることとは関係がありません。 そのため「マオ&スイレン」によって、「パラライズボルト」の効果が消えることはないので、このターン自分はグッズが使えません。
同時にサイドを取りきったときの勝敗
自分のバトル場には「パッチラゴンVmax」がいます。 「パッチラゴンVmax」の残りHPは250になっています。 また自分のベンチにはポケモンが1体いて、残りサイドは3枚です。 相手のバトル場には「はくばバドレックスVmax」(白馬)がいます。 「白馬」の残りHPは120になっています。 また相手のベンチにはポケモンがいなくて、残りサイドは3枚です。


前のターン「パッチラゴンVmax」は「トラップスパーク」を使っています。 「トラップスパーク」の効果は相手からダメージを受けたときに120ダメージを返すというものです。 相手は「白馬」の「ダイランス」で「パッチラゴンVmax」に250ダメージを与えました。 そして「パッチラゴンVmax」はきぜつしました。 しかし「トラップスパーク」の効果で「白馬」は120ダメージを受け、「白馬」もきぜつしました。 同時にお互いのポケモンがきぜつしたので、同時にお互いがサイドを取りきりました。 さて、このときに勝ったのはどちらでしょうか? それとも引き分けになるでしょうか? 答えは「自分の勝ち」です。 なぜならお互いにサイドを取りきったときは、バトル場にポケモンを出せるかで勝敗が決まるからです。 自分にはベンチポケモンがいますが、相手にはベンチポケモンがいません。 そのため自分だけバトル場にポケモンを出せるので自分の勝利となります。 またどちらもベンチポケモンを出せたり、どちらもベンチポケモンを出せない場合は引き分けとなります。 引き分けになった場合は「サドン・デス」を行います。 「サドン・デス」はサイドを1枚にして、もう一度初めから勝負をするというものです。
その他
その他の詳しいルールはこちらをご覧ください。 上級プレイヤー用ルールガイド